第49章未来を丸ごと閉ざす

それはチェイスがブリエルのために設定した専用の着信音だった。

セリーナからの返信を待ってすでに苛立っていたチェイスは、発信者の名前を見てさらに頭痛を覚えた。彼は迷うことなく電話を切った。

ブリエルが再びかけてくることはなかった。だが一分後、メッセージが届いた。『チェイス、困らせるつもりはないの、本当に。でもお腹が痛くて……すごく痛いの。怖いわ。戻ってきてくれない?』

チェイスはソファから跳ね起きた。返信すら打たず、一直線にドアへと向かう。だが、敷居を前にしてその足はピタリと止まった。セリーナのことが頭をよぎったのだ。今夜は彼女に許しを請うための時間だったはずだ。このまま立ち去るわけにはい...

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